中小企業診断士二次試験事例1(令和01)問3
与件文(問題文)はこちら
第3問(配点20点)
A社は、新規事業のアイデアを収集する目的でHPを立ち上げ、試験乾燥のサービスを展開することによって市場開拓に成功した。自社製品やサービスの宣伝効果などHPに期待する目的・機能とは異なる点に焦点を当てたと考えられる。その成功の背景にどのような要因があったか。100字以内で答えよ。
解答上の留意点
(1)「新規事業のアイデアを収集する目的でHPを立ち上げ、試験乾燥のサービスを展開することによって市場開拓に成功」⇒ 珍しいHP(=ホームページ)の活用法
(2)「自社製品やサービスの宣伝効果などHPに期待する目的・機能とは異なる点に焦点を当てた」 ⇒ 一般的なホームページの活用法
(3)「成功の背景にどのような要因があったか」⇒ 珍しいHP(=ホームページ)の活用で自社の強みや機会がどう活かされたかが要因となる
(4)「100字以内」 ⇒ 100字を超えてはいけないことに注意
解答の手順
(1)与件文から要因を拾う
※1. 与件文の第七段落「葉たばこ以外のさまざまな農作物を乾燥させる機器の製造と、それを的確に機能させるソフトウエアの開発に成功した。さらに、動力源である灯油の燃費効率を大幅に改善することにも成功し、新規事業の基盤が徐々に固まってきた。」⇒ 強みを活かした農作物の乾燥サービスが提供できるようになった
※2. 与件文の第九段落「背水の陣で立ち上げたHPへの反応は、1990年代後半のインターネット黎明期では考えられなかったほど多く」⇒ インターネットは双方向の通信ツールなので潜在顧客の開拓に適していた
※3. 与件文の第九段落「アプローチすることのできなかったさまざまな市場との結びつきもできた」⇒ サービス利用者の要望や意見に応える事で、新規市場開拓に必要な情報を得る事ができた
※4. 与件文の第九段落「営業部隊のプレゼンテーションが功を奏した」⇒ 営業体制の強化
※5. 解答例(98文字)⇒ インターネットは双方向の通信ツールなので試験サービスに適していたこと、サービス利用者の要望や意見に応える事で潜在顧客の開拓に必要な情報を把握し需要に応じたサービスの実現を提案できた事が要因である。
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