中小企業診断士二次試験事例2(令和01)問2
与件文(問題文)はこちら
第2問(配点30点)
B社社長は初回来店時に、予約受け付けや確認のために、インスタント・メッセンジャー(インターネットによるメッセージ交換サービス)のアカウント(ユーザーID)を顧客に尋ねている。インスタント・メッセンジャーでは個別にメッセージを配信できる。このアカウントを用いて、デザインを重視する既存顧客の客単価を高めるためには、個別にどのような情報発信を行うべきか。100字以内で助言せよ。
解答上の留意点
(1)「助言せよ」 ⇒ 戦略の助言 = 誰に、何を、どのように行うか
(2)「デザインを重視する既存顧客」 ⇒ 誰に
(3)「客単価を高めるため」 ⇒ 何を
(4)「アカウントを用いて」、「個別にどのような情報発信を行うべきか」 ⇒ どのように、行うか
(5)「100字以内」 ⇒ 100字を超えてはいけないことに注意
解答の手順
(1)誰に
※2. 与件文の第六段落「デザイン重視の顧客と住宅地からの近さ重視の顧客は半数ずつとなっている。後者の場合、オプションを追加する顧客は少なく、力を発揮したい2人としてはやや物足りなく感じている」 ⇒ 自社の強みを活かすためにデザイン重視の顧客をターゲットにする
※4. 与件文の第三段落「2人が施術すれば満員となるような狭いスペースではあるものの、顧客からは落ち着く雰囲気だと高い評価を得ている」 ⇒ 落ち着く雰囲気の店
※5. 与件文の第三段落「Yさんが商店街の貸衣装チェーン店で勤務していた経緯もあり、商店街の他店ともスムーズに良好な関係を構築することができた」 ⇒ 周囲の店との良好な関係
(2)何を ⇒ 客単価を高めるために
※1. 与件文の「価格体系表」 ⇒ オプションを追加する顧客を増やす
※1. 与件文の第三段落「2人が施術すれば満員となるような狭いスペース」 ⇒ 売り上げに限界
(3)どのように ⇒ インスタント・メッセンジャー(インターネットによるメッセージ交換サービス)のアカウント(ユーザーID)を用いて
(4)「個別に…情報発信を行う」
※1. 与件文の第二段落「在職中から季節感の表現に定評があり、社長が提案した季節限定商品のパッケージや季節催事用のPOPは、同社退職後も継続して利用されていた」⇒ 季節感を表現したネイル
※2. 与件文の第二段落「Yさんは七五三、卒業式、結婚式に列席する30~50代の女性顧客に、顧客の要望を聞きながら、参加イベントの雰囲気に合わせて衣装の提案を行う接客が高く評価」 ⇒ 参加イベントの雰囲気に合わせたネイル
※3. 与件文の第四段落「サービスを提供する際に顧客の要望を聞き、予算に基づき、要望を具体化する。ただし、言葉で伝えるのが難しいという顧客もおり、好きな絵柄やSNS上のネイル写真を持参する場合も多くなっている」 ⇒ ネイルの絵柄や写真付きのメッセージを送り来店を促す
(5)解答例
※1. 解答例(98文字)⇒ 自社の強みを活かせるのでデザインを重視する顧客をターゲットとし、 次期来店やイベント開催前に、顧客の趣向に合わせ季節感やイベントの雰囲気に合ったネイルの紹介メッセージを写真付きで配信し、来店を促す。
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