中小企業診断士二次試験事例1(令和02)問4
与件文(問題文)はこちら
第4問(配点20 点)
将来、祖父の立ち上げた企業グループの総帥となるA 社長が、グループ全体の人事制度を確立していくためには、どのような点に留意すべきか。中小企業診断士として100 字以内で助言せよ。
解答上の留意点
(1)「グループ全体の人事制度を確立していくためには、どのような点に留意すべきか」⇒ 現行人事制度の弱みに留意
(2)「中小企業診断士として…助言」⇒ 経営者の視点から助言
(3)「100字以内」 ⇒ 100字を超えてはいけないことに注意
解答の手順
※1. グループ全体の人事制度を確立していくためには、どのような点に留意
(1)与件文の第二段落「A 社の4 名の役員は全て親族であるが、その中で直接A 社のビジネスに関わっているのはA 社長一人だけ」⇒ 同族企業においても、優秀な人材を活用して新規事業、経営の合理化、地域経済の活性化を実現させてきた
(2)与件文の第十段落「レストランのフロアでは、日本の大学を卒業後、この地域の魅力に引かれて長期滞在していたときに応募してきた外国人数名も忙しく働いている。」⇒ 優秀な非正規職員を活用できる仕組みが必要
(3)与件文の第十二段落「社員の賃金を同業他社よりやや高めに設定しているとはいえ、年功序列型賃金が基本である。」⇒ 優秀な職員の活用を今後の成果にも繋げるために、抜擢する職員の責任と報酬が見合ったものである事が必要
(4)与件文の第十二段落「近い将来には、自身が総帥となる企業グループ全体のバランスを考えた人事制度の整備が必須であるとA 社長は考えている。」⇒ 同族企業
※2. 解答例(101文字/100文字)⇒ 人材の活用を今後も継続強化するために、①抜擢する職員の責任と報酬が見合ったものであること、②抜擢や報酬を決める人事制度の公平性と透明性を確保すること、③グループ全体で人材を活用できること、に留意すべき。
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