中小企業診断士二次試験事例2(令和02)問1
与件文(問題文)はこちら
第1問(配点20点)
現在のB社の状況について、SWOT分析をせよ。各要素について、①~④の解答欄にそれぞれ40字以内で説明すること。
解答上の留意点
(1)「現在のB社の状況」 ⇒
(2)「SWOT分析をせよ」 ⇒
(3)「①~④の解答欄にそれぞれ40字以内で説明」 ⇒ 40字を超えてはいけないことに注意
解答の手順
※1. 現在のB社の状況について、SWOT分析
(3) 与件文の第二段落「ただし島では、若年層の人口流出や雇用機会不足、人口の高齢化による耕作放棄地の問題、農家所得の減少などが深刻化し、地域の活力が低下して久しい。」 ⇒ T:過疎化
(5) 与件文の第五段落「無農薬で高品質のハーブが同じ耕作地で年に4~5回収穫できる効率的な栽培方法を開発した。」 ⇒ S:年に4~5回収穫できる無農薬で高品質のハーブ
(5) 与件文の第六段落「ハーブを乾麺や焼き菓子に練りこんだ試作品をOEM企業に生産委託し、大都市で開催される離島フェアなどに出展して販売を行った。しかし、その売上げは芳しくなかった。社長は、このハーブと島の知名度が大消費地では著しく低いことを痛感し、ハーブを使った自社による製品開発をいったん諦めた。」 ⇒ W:自社ブランド開発に苦戦
(6) 与件文の第七段落「消費者の健康志向を背景にますます拡大基調にあるヘルスケア市場では、メーカー間の競争も激しい。」 ⇒ O:市場拡大 T:競争激化
(6) 与件文の第七段落「軽い割にかさばるハーブを島から島外の工場へ輸送するとなるとコストがかかることがネック」 ⇒ T:輸送コスト
(8) 与件文の第十段落「Z社のこの製品も発売から約10年の歳月を経て、売れ行きが鈍ってきた。このところ、B社とZ社とのハーブの取引量は徐々に減少している。Z社担当者からは先日、ブランド刷新のため、あと2~3年でこの製品を製造中止する可能性が高いことを告げられた。」 ⇒ T:取引減少
(10) 与件文の第十一段落「現在のB社は、このハーブ以外に、6~7種類の別のハーブの栽培・乾燥粉末加工を行うようになっている。最近ではこのうち、安眠効果があるとされるハーブ(Yとは異なるハーブ)が注目を集めている。Z社との取引実績が安心材料となり、複数のヘルスケアメーカーなどから安眠系サプリメントなどの原材料として使いたいと引き合いが来るようになった。しかし、取引が成立しても、Z社との取引に比べるとまだ少量であり、B社の事業がZ社との取引に依存している現状は変わらない。」 ⇒ W:1社に取引依存
(11) 与件文の第十一段落「安眠効果があるとされるハーブ(Yとは異なるハーブ)が注目を集めている。Z社との取引実績が安心材料となり、複数のヘルスケアメーカーなどから安眠系サプリメントなどの原材料として使いたいと引き合いが来るようになった。」 ⇒ S:安眠効果があるハーブが注目を集める S、O:Z社との取引実績が安心材料となり、複数のメーカーから引き合いが来る
※2. 解答例(37〜39字/各40文字)⇒
①無農薬で高品質ハーブの栽培技術、販路開拓に有利な大手製薬メーカーとの取引実績。
②自社ブランドの開発力不足、新規販路開拓力の不足により販路が1社のみの依存状態。
③市場が拡大基調、複数メーカーからの引き合い、安眠効果があるハーブへの注目。
④ヘルスケア市場の競争激化、現行取引の減少、過疎化によるX島の地域活力の低下。
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