中小企業診断士二次試験事例2(平成30)問4
与件文(問題文)はこちら
第4問(配点25点)
B 社は、X 市の夜の活気を取り込んで、B 社への宿泊需要を生み出したいと考えている。B 社はどのような施策を行うべきか、100 字以内で述べよ。
解答上の視点
(1)「X 市の夜の活気を取り込んで、B 社への宿泊需要を生み出したい」⇒
(2)「どのような施策を行うべきか」⇒
(3)「100字以内」 ⇒ 100字を超えてはいけないことに注意
解答の手順
※1. X 市の夜の活気を取り込んで、B 社への宿泊需要を生み出す施策
(1) 与件文の第五段落「10 年ほど前、X 市の名刹と商業地域が高視聴率の連続ドラマの舞台となり、このエリアが一躍脚光を浴びた。これを機に、商業地域に拠点をもつ経営者層を中心として、このエリア一体の街並み整備を進めることになった。名刹は通年で夜間ライトアップを行い、地域の動きに協力した。地域ボランティアは観光案内や街の清掃活動を行い、美しい街並みと活気の維持に熱心である。こうした影響を受け、最近では、ほとんどいなかった夜間の滞在人口は増加傾向にある。」 ⇒ 美しい街並みと活気の維持に熱心。夜間の滞在人口は増加傾向
(2) 与件文の第六段落「X 市は大都市圏とも近く、電車で 2 時間程度の日帰りできる距離にある。古き良き時代の日本を感じさせる X 市の街のたたずまいは観光地として人気を集めている。2017 年時点で、X 市を訪れる観光客は全体で約 500 万人、このうち約 20 万人がインバウンド客である。商業地域には空き店舗があったが、観光客が回遊しそうな通り沿いの空き店舗には地元の老舗商店が出店して、シャッター通りにならないための協力体制を敷いた。食べ歩きできるスイーツや地域の伝統を思わせる和菓子などを販売し、街のにぎわい創出に努めた。歴史ある街並みに加え、こうした食べ物などは写真映えし、SNS 投稿に向く。そのため、ここ数年は和の風情を求めるインバウンド客が急増している(図参照)。」 ⇒ 食べ歩きできるスイーツや地域の伝統を思わせる和菓子などを販売し、街のにぎわい創出に努めた。歴史ある街並みに加え、こうした食べ物などは写真映えし、SNS 投稿に向く。そのため、ここ数年は和の風情を求めるインバウンド客が急増している
※2. 解答例(96/100文字)⇒ 大都市圏等から鉄道を利用した日帰り観光客をターゲットに、地域活性化に取り組む団体等と協力してバスツアーを企画し、B社を起点にして歴史ある美しい街並みを存分に散策できる施策を実施し宿泊に繋げる。
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