中小企業診断士二次試験事例3(令和01)問4
与件文(問題文)はこちら
第4問(配点20点)
新工場が稼働した後のC社の戦略について、120 字以内で述べよ。
解答上の留意点
(1)「新工場が稼働した後のC社の戦略」⇒
(2)「120字以内」 ⇒ 120字を超えてはいけないことに注意
解答の手順
※1. 新工場が稼働した後のC社の戦略
(1) 与件文の第十三段落「生産設備面では、現在の機械加工部門の工程能力を考慮すると加工設備の増強が必要であり、敷地内の空きスペースに設備を増設するために新工場の検討を行っている。C社社長は、この新工場計画について前向きに検討を進める考えであり、次のような方針を社内に表明している。
1.X社の受託生産部品だけの生産をする専用機化・専用ライン化にするのではなく、将来的にはX社向け自動車部品以外の量産の機械加工ができる新工場にする。 ⇒ 量産の機械加工ができる新工場は汎用機化、汎用ライン化
2.これまでの作業者のスキルに頼った加工品質の維持ではなく、作業標準化を進める。 ⇒ 導入機器で加工品質の維持と作業の簡略化を図り、作業者スキルの平準化、多能工化、教育指導の迅速化を実現
3.一人当たり生産性を極限まで高めるよう作業設計、工程レイアウト設計などの工程計画を進め、最適な新規設備の選定を行う。 ⇒ 多くの作業を自動化、簡略化できる設備の選定
4.近年の人材採用難に対応して、新工場要員の採用は最小限にとどめ、作業方法の教育を実施し、早期の工場稼働を目指す。」 ⇒ 技術者の養成による人材確保(省力化前提?)
※2. 解答例(120/120文字)⇒ X社の指導を受け汎用機や汎用ラインでの量産化技術を磨きながら、機械加工と熱処理加工の一貫生産とX社との取引実績を売りに広く業界に実力を浸透させ、異なる業界の機械加工にも柔軟に対応できる技術者を育成してX社への依存を下げていく戦略を採用する。
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