中小企業診断士二次試験事例4(平成29)問4

与件文(問題文)はこちら

第4問(配点28 点)

(設問 1 )
親会社D社単体の事業活動における当年度の損益状況を、30字以内で説明せよ。なお、子会社からの配当は考慮しないこと。

解答上の留意点

(1)親会社D社単体の事業活動における当年度の損益状況 ⇒ 子会社Dーa分の損益を除く作業が必要

(2)30字以内で説明

(3)子会社からの配当は考慮しない

解答の手順

※1. D社単体の事業活動における当年度の損益状況

(1) 与件文からD社単体の当年度損益状況がわか記述を探す ⇒ 損益計算書中の「非支配株主損益 16」⇒

(2) 与件文からD社単体の当年度損益状況がわか記述を探す ⇒ 与件文の第六段落「80%の株式を保有する子会社であるD-a社」 ⇒ D-a社分のD社税引前当期純利益は 16 ÷ 0.2 × 80% = 80 × 0.8 = 64

(3) D社単体の税引前当期純利益 = 56 ー 64 = 8

※2. 解答例(30文字)

D社税引前当期純利益は子会社分を除くと8百万円の赤字である。

※※※※※※※※※※※※

(設問 2)
再来年度に関連会社D-b社を子会社化するか否かを検討している。D-b社を子会社にすることによる、連結財務諸表の財務指標に対する主要な影響を30字以内で説明せよ。

解答上の留意点

(1)D-b社を子会社にすることによる、連結財務諸表の財務指標に対する主要な影響子会社化により、資産と負債全てが連結(=完全連結)される

解答の手順

※1. 連結財務諸表の財務指標に対する主要な影響

(1) 与件文からD-b社の再来年度損益状況がわか記述を探す ⇒ 与件文の四段落「D-b社を設立し、D社からの出資2千万円および他主体からの出資4千万円、銀行からの融資12億円を事業資金」⇒ 固定負債12億円増

※2. 解答例(30/30文字)

子会社と完全連結されるため、借入金が増加し安全性が低下する。

※※※※※※※※※※※※

(設問 3)
関連会社を子会社化することによって、経営上、どのような影響があるか。財務指標への影響以外で、あなたが重要であると考えることについて、60字以内で説明せよ。

解答上の留意点

(1)関連会社とは20%以上の議決権を所有している会社又は財務、営業、事業の方針の決定に重要な影響を与えることができる会社

(2)子会社とは議決権のある株式の50%超を親会社に保有されている会社又は40%以上の株式を保有され、実質的に支配されていると判断される会社

(3)関連会社を子会社化することによって、経営上、どのような影響があるか重要な影響を与える会社から支配する会社への変更が経営に与える影響

(4)財務指標への影響以外で、あなたが重要であると考えること ⇒ 経営上…?

(5)60字以内で説明

解答の手順

※1. 関連会社を子会社化することによって、経営上、どのような影響があるか重要な影響を与える会社から支配する会社への変更が経営に与える影響

(1)支配する会社の経営 ⇒ 子会社と一体となった経営(=決定と実行)の確保が必要 ⇒ 内部統制の強化

※2. 解答例(60/60文字)

影響を与える会社から支配する会社への変更により、子会社の経営(=決定と実行)を確保するために内部統制の強化が必要になる。

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