中小企業診断士二次試験事例2(令和02)問2
与件文(問題文)はこちら
第2問(配点30点)
Z社との取引縮小を受け、B社はハーブYの乾燥粉末の新たな取引先企業を探している。今後はZ社の製品とは異なるターゲット層を獲得したいと考えているが、B社の今後の望ましい取引先構成についての方向性を、100字以内で助言せよ。
解答上の留意点
(1)「Z社との取引縮小を受け、B社はハーブYの乾燥粉末の新たな取引先企業を探している」 ⇒ 販売先の拡大
(2)「今後はZ社の製品とは異なるターゲット層を獲得したい」 ⇒ 30~40歳代の女性層以外
(3)「B社の今後の望ましい取引先構成についての方向性を、100字以内で助言」 ⇒ 取引先構成?方向性?
解答の手順
※1. 今後の望ましい取引先構成についての方向性
(1) 与件文の第六段落「一般的にハーブの用途は広く、お茶や調味料、健康食品などのほか、アロマオイルや香水などの原材料にもなる。」 ⇒ お茶や調味料、健康食品などのほか、アロマオイルや香水などの原材料にもなる
(2) 与件文の第七段落「Z社は当時、希少性と効能を兼ね備えた差別的要素の強いヘルスケア製品の開発可能性を探っており、美しい島で栽培された伝統あるハーブが有するアンチエイジングの効能と社長の高品質かつ安全性を追求する姿勢、島への思い入れを高く評価した」 ⇒ 希少性と効能を兼ね備えた差別的要素の強いヘルスケア製品とは異なる顧客層をターゲットにするメーカー系取引先企業を探す
(3) 与件文の第八段落「Z社は予定どおり、B社製造のハーブの乾燥粉末を原材料として仕入れ、これをさらに本州の工場で加工し、ドリンクやサプリメントとして全国販売した。これらの製品は、島の大自然とハーブからもたらされる美を意識させるパッケージで店頭に並び、主として30~40歳代の女性層の支持を獲得」 ⇒ ドリンクやサプリメントとして購入する30〜40代の女性層を除く?
(4) 与件文の第十三段落「島の数少ない事業家としての責任もあるため、社長は早期に事業の見直しを行うべきだと考え、中小企業診断士に相談することにした。」 ⇒ 島の活性化を目指す
※2. 解答例(96字/各100文字)⇒ Z社の製品と競合しない範囲で、お茶、調味料、健康食品、アロマオイル、香水などの原材料に乾燥粉末を使用するメーカーを取引先として開拓し、島の活性化と取引企業に依存しない会社を目指すよう助言する。
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