中小企業診断士二次試験事例3(平成30)問3

与件文(問題文)はこちら

第3問(配点20点)

 C 社の生産計画策定方法と製品在庫数量の推移(図 1 )を分析して、C 社の生産計画上の問題点とその改善策を 120 字以内で述べよ。

解答上の留意点

(1)「C 社の生産計画策定方法と製品在庫数量の推移(図 1 )を分析」⇒ 定量?不定期?基準在庫なし?

(2)「C 社の生産計画上の問題点とその改善策

(3)「120 字以内で述べよ」 ⇒ 120字を超えてはいけないことに注意

解答の手順

※1. C 社の生産計画上の問題点とその改善策

(1) 与件文の第十段落「 主要な顧客企業の成形加工品は、繰り返し発注され、毎日指定の数量を納品する。C 社の受注量の半数を占める顧客企業 X 社からの発注については、毎週末の金曜日に翌週の月曜日から金曜日の確定納品計画が指示される。C 社の生産管理課では X社の確定納品計画に基づき、それにその他の顧客企業の受注分を加え、毎週金曜日に翌週の生産計画を確定する。日々の各製品の成形加工は、各設備の能力、稼働状況を考慮して原則週 1 回計画される。また、生産ロットサイズは長時間を要するプラスチック射出成形機(以下「成形機」という)の段取り時間を考慮して決定される。生産効率を上げるために生産ロットサイズは受注量よりも大きく計画され、製品在庫が過大である。C 社の主要製品で、最も生産数量が多い X 社製品 A の今年 7 月 2 日(月)から 7 月 31 日(火)までの在庫数量推移を図 1 に示す。製品 A は、毎日 600 個前後の納品指定数であり、C 社の生産ロットサイズは約 3,000 個で週 1 回の生産を行っている。他の製品は、毎日の指定納品数量が少なく、変動することもあるため、製品 A以上に在庫管理に苦慮している。」 ⇒ ①毎週金曜日に翌週の生産計画を確定。②日々の各製品の成形加工は、各設備の能力、稼働状況を考慮して原則週 1 回計画。③生産効率を上げるために生産ロットサイズは受注量よりも大きく計画され、製品在庫が過大。④製品 A は、毎日 600 個前後の納品指定数であり、C 社の生産ロットサイズは約 3,000 個で週 1 回の生産

(2) 与件文の第十四段落「  顧客企業からは、短納期化、小ロット化、多品種少量化がますます要望される状況にあり、ジャストインタイムな生産に移行するため、C 社では段取り作業時間の短縮などの改善によってそれに対応することを会社方針としている。」 ⇒ 顧客企業からは、短納期化、小ロット化、多品種少量化がますます要望される状況

※2. 解答例(120/120文字)⇒ 課題は、①受注量よりも生産計画が大きいため製品在庫が過大、②在庫管理の精度が低いため在庫量の変動が大きいことである。改善策は、①受注量に合わせた生産計画で製品在庫を抑えること、②在庫水準を設けて受注変動に十分対応できるようにすることである。

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