中小企業診断士二次試験事例3(平成30)問4

与件文(問題文)はこちら

第4問(配点20点)

 C 社が検討している生産管理のコンピュータ化を進めるために、事前に整備しておくべき内容を 120 字以内で述べよ。

解答上の留意点

(1)「生産管理のコンピュータ化を進める」⇒ 事務の効率化

(2)「事前に整備しておくべき内容 ⇒ 生産管理事務事業の改善、電算化対象範囲の決定

(3)「120 字以内で述べよ」 ⇒ 120字を超えてはいけないことに注意

解答の手順

※1. 生産管理のコンピュータ化を進めるために、事前に整備しておくべき内容

(1) 与件文の第十三段落「 成形機の段取り時間が長時間となっている主な原因は、金型、使用材料などを各置き場で探し、移動し、準備する作業に長時間要していることにある。図 2 で示す「成形機 1 の段取り作業内容の詳細」は、製品 A の成形加工作業者が、昼休み直後に行った製品 B のための段取り作業の内容である。金型は顧客からの支給品もまだあり、C社内で統一した識別コードがなく、また置き場も混乱していることから、成形加工課の中でもベテラン作業者しか探すことができない金型まである。また使用材料は、仕入先から材料倉庫に納品されるが、その都度納品位置が変わり探すことになる。」 ⇒ ①統一した識別コードがない。②置き場も混乱。③都度納品位置が変わり探すことになる。

(2) 与件文の第十四段落「 顧客企業からは、短納期化、小ロット化、多品種少量化がますます要望される状況にあり、ジャストインタイムな生産に移行するため、C 社では段取り作業時間の短縮などの改善によってそれに対応することを会社方針としている。」 ⇒ ジャストインタイムな生産に移行するため、C 社では段取り作業時間の短縮などの改善によって対応

(3) 与件文の第十五段落「その対策の一つとして、現在、生産管理のコンピュータ化を進めようとしているが、生産現場で効率的に運用するためには、成形加工課の作業者が効率よく金型、材料などを使用できるようにする必要があり、そのためにデータベース化などの社内準備を検討中である。」 ⇒ 成形加工課の作業者が効率よく金型、材料などを使用できるようにする必要があり、そのためにデータベース化などの社内準備を検討中

※2. 解答例(119/120文字)⇒ 段取り時間を短縮するために、①製品ごとに識別コードを設け、金型や材料も同じ識別コードで所在を管理する。②使用材料の納品は、所定の場所に先入先出法で移動ができるように納品させる。③置き場所も識別コードで管理を容易にし、整理整頓を徹底させる。

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