中小企業診断士二次試験事例1(令和01)問2

与件文(問題文)はこちら

第2問(配点20点)

A社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因は、古い営業体質にあった。その背景にあるA社の企業風土とは、どのようなものであるか。100字以内で答えよ。

解答上の留意点

(1)古い営業体質の背景にあるA社の企業風土が問われている

(2)「古い営業体質…の背景にあるA社の企業風土」⇒ 企業風土は、企業内で自然発生して定着した暗黙のルールや習慣

(3)「100字以内」

解答の手順

※1. 与件文から企業風土を拾う

(1)与件文の第四段落「新しい事業に取り組むことを、古き良き時代を知っている古参社員たちがそう簡単に受け入れるはずもなかった。」 ⇒ 経営の変化を嫌い、新規事業が苦手

(2) 与件文の第五段落「営業所の業務が基本的に手書きの帳簿で処理され、全社的な計数管理が行われないなど、前近代的な経理体制」 ⇒ 前近代的な経理体制でも顧客満足のサービスだけで利益を出せた

(3)与件文の第七段落「社内整備を図る一方で、自社のコアテクノロジーを「農作物の乾燥技術」と明確に位置づけ、それを社員に共有させることによって、葉たばこ乾燥機製造に代わる新規事業開発の体制強化を打ち出した。」⇒ 自社の強みが共有されていない

(4) 与件文の第八段落「A社が独自で切り開くことのできた市場は、従来からターゲットとしてきたいわば既存市場だけ」 ⇒ 新規市場の開拓力がない

※6. 解答例(100文字)⇒ 市場と顧客に恵まれ戦略を変える必要がなかったため、経営の変化を嫌い、危機管理やコスト管理に疎く、自社の強みを始めとする情報共有が不充分で、新規市場開拓や新規事業の開発を苦手とする企業風土となっている。

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