中小企業診断士二次試験事例1(平成29)問3

与件文(問題文)はこちら

第3問(配点20点)

A 社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか。100 字以内で答えよ。

解答の留意点

(1)「工業団地に移転し操業した戦略的メリット」⇒ 工業団地のメリット

(2)「100字以内」 ⇒ 100字を超えてはいけないことに注意

解答の手順

※1. 工業団地に移転し操業した戦略的メリット

(1)与件文の第五段落「餡(あん)づくりはもとより、旧式の窯を使用した焼き上げ工程を含めて菓子づくりのほとんどが、人手による作業であった製造工程を大幅に変更し、自動化によって効率性を高められるようになったのは、現在の工場が完成する 2005 年であった」⇒ 自動化の更新やメンテに工業団地の技術力を活用してより高品質な商品と新商品開発を実現できる可能性あり

(2) 与件文の第六段落「2000 年代半ばには増資して、手狭になった工場を、そこから離れた郊外の、主に地元の企業を誘致対象とした工業団地に移転」 ⇒ 規模の経済、新商品開発を実現する工場の獲得

(3)与件文の第六段落「新工場は、食品製造の国際標準規格である HACC(ハサップ)に準拠するとともに、銘菓といわれたかつての商品に勝るとも劣らない品質や食感を確保し、現在の 3種類のラインアップの焼菓子を日産 50,000 個体制にまで整備」⇒ 食品製造の国際標準規格に準拠しながら品質と食感を確保した銘菓の増産体制を確立

※2. 解答例(99/100文字)⇒ 戦略的メリットは、➀銘菓の品質と食感を確保した商品の増産体制を国際標準規格に準拠して確立し規模の経済性を図れること、②工業団地の技術力を活用して商品の品質向上、増産及び新商品開発を図れることである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*

CAPTCHA