中小企業診断士二次試験事例1(平成30)問3

与件文(問題文)はこちら

第3問(配点20点)

A 社の組織改編にはどのような目的があったか。100 字以内で答えよ。

解答の留意点

(1)「組織改編にはどのような目的」⇒ 組織は戦略に従う?

(2)「100字以内」 ⇒ 100字を超えてはいけないことに注意

解答の手順

※1. 組織改変の目的

(1)与件文の第八段落「複写機関連製品事業が先細り傾向になった頃」⇒ 与件文の第五段落「リーマン・ショックによって急速に市場が縮小し始めると、A 社の売上も頭打ちになった。同業者の多くがこの市場から撤退する中で、A 社はシェアこそ拡大させたが、もはや、その後の売上の拡大を期待することのできる状況ではなかった

(2) 与件文の第八段落「従前 A 社では、電子回路技術部門、精密機械技術部門、ソフトウェア技術部門と専門知識別に部門化されていた」 ⇒ 専門知識別に部門化 単一組織?機能別組織?

(3)与件文の第八段落「複写機関連製品事業が先細り傾向になった頃から、製品開発部門、品質管理部門、生産技術部門に編成替え」⇒ 機能別組織

(4)与件文の第八段落「各部門を統括する部門長を役員が兼任した」⇒ 与件文の第六段落「A 社がこの事業に参入した頃から、情報通信技術の急速な進歩に伴って、事務機器市場が大きく変化してきた。そのことを予測していたからこそ、A 社長は、後進に事業を委ねる条件が整うまで自らが先頭に立って、新規事業や製品の開発にチャレンジし続けているのである。事業承継

(5)与件文の第八段落「製品開発部門は、環境エネルギー事業の開発を推進するグループ、法人顧客向けの精密機械を開発するグループ、LED 照明関連製品を開発するグループに分けられ、電子回路技術、精密機械技術、ソフトウェア技術などの専門知識を有する技術者をほぼ同数配置した混成チームとした。」⇒ 事業別グループ? ⇒ 与件文の第九段落「絶えず新しい技術を取り込みながら製品領域の拡大を志向してきた A 社にとって、人材は重要な経営資源」⇒ 与件文の第十段落「個人業績は年二回の賞与に多く反映

(6)与件文の第八段落「品質管理部門と生産技術部門には、数名の技術者が配属され、製品開発部門の業務をサポートすると同時に、複数の生産委託先との調整業務を担っている。」⇒ 与件文の第二段落「同社のコアテクノロジーであるセンサー技術が評価されるようになると、主力取引先以外の大手・中堅メーカーとの共同プロジェクトへの参画が増えた」⇒ オープンイノベーション

※2. 解答例(100/100文字)⇒ 目的は、①事業承継に向け各部門を統括する部門長を役員に兼任させ、②製品開発部門をグループ内外で競わせることで製品領域の拡大を維持し、③オープンイノベーションを活用して製品開発力の向上を図ることである。

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