中小企業診断士二次試験事例1(平成30)問4

与件文(問題文)はこちら

第4問(配点20点)

A 社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ。

解答の留意点

(1)「社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくため」の取り組み⇒ 「時流を先読みし先進的な事業を進める」社員の養成

(2)「金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか」 ⇒

(3)「中小企業診断士として、…助言」 ⇒ 経営者的視点からの助言?

(4)「100字以内」 ⇒ 100字を超えてはいけないことに注意

解答の手順

※1. 社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくための取り組み

(1) 与件文の第六段落 ⇒「A 社長は、後進に事業を委ねる条件が整うまで自らが先頭に立って、新規事業や製品の開発にチャレンジし続けている」 ⇒ 社長が先頭に立ってチャレンジ精神や独創性を社風に昇華し維持する

(2) 与件文の第九段落 ⇒「絶えず新しい技術を取り込みながら製品領域の拡大を志向してきた A 社にとって、人材は重要な経営資源」 ⇒ 部門間の人事交流、組織横断的なプロジェクトチームによる職員間交流の促進、透明性の高い評価制度の導入によるインセンティブ強化

(2) 与件文の第十段落 ⇒「戦力である技術者に新卒者を原則採用せず、地元出身の Uターン組や I ターン組の中途採用者だけに絞っていることである。」 ⇒ 中途採用者に社風を根付かせるのは容易ではない

※2. 解答例(98/100文字)⇒ ①部門間の人事交流や組織横断的なプロジェクトによる職員間交流の促進を図り、②透明性の高い評価制度の導入により社員の向上意欲を強化し、③新規採用、若手の登用、職務充実や職務拡大に取り組むべきである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*

CAPTCHA