中小企業診断士二次試験事例2(令和03)問1

与件文(問題文)はこちら

第1問(配点20点)

2021 年(令和3年)8月末時点のB社の状況を、移動販売の拡大およびネット販売の立ち上げを目的としてSWOT分析によって整理せよ。①~④の解答欄に、それぞれ30字以内で述べること。

解答上の留意点

(1)「2021 年(令和3年)8月末時点のB社の状況」 ⇒

(2)「移動販売の拡大およびネット販売の立ち上げを目的としてSWOT分析によって整理 ⇒ネット販売はO、大豆はS、?

(3)「各30字以内」 ⇒ 30字を超えてはいけないことに注意

解答の手順

※1. 移動販売の拡大およびネット販売の立ち上げを目的としたSWOT分析

(1) 与件文の第一段落「B社は清流が流れる地方都市X市に所在する。この清流を水源とする地下水は良質な軟水で、滑らかな豆腐づくりに向く」 ⇒ S、O…?

(2) 与件文の第二段落「1953 年(昭和28年)、現社長の祖父がX市の商店街にB社を創業した。地元産大豆、水にこだわった豆腐は評判となり、品評会でも度々表彰された。」 ⇒ S:地元産大豆、水にこだわった豆腐

(3) 与件文の第二段落「同地の繁盛店は、B社歴代社長、新しい素材を使った菓子で人気を博す和菓子店の店主、予約が取りにくいと評判の割かっ烹ぽうの板前など京都で修行した職人が支えている。」 ⇒ O

(4) 与件文の第三段落「X市でもスーパーマーケットなど量販店の出店が増加し、卸販売も行うようになった。従来の商店街の工場兼店舗が手狭になったため、良質な地下水を採取できる農村部の土地に工場を新設した。パートの雇用も増やし、生産量を拡大した。」 ⇒ S

(5) 与件文の第五段落「Y社は建屋を改修し、B社の地下水を購入する形で、Y社サイトのお得意さまに限定販売するペットボトル入り水の製造を開始した。」 ⇒ S

(6) 与件文の第七段落「移動販売の開始と同時に原材料を全て地元産大豆に戻し、品揃えも大幅に見直した。手頃な価格の絹ごし豆腐、木綿豆腐の他、柚子(ゆず)豆腐、銀杏豆腐などの季節の変わり豆腐も月替わりの商品として加えた。新商品のグラム当たり単価はいずれもスーパーマーケットの高価格帯商品よりも高く設定した。」 ⇒ S

(7) 与件文の第八段落「フランチャイジーと高齢者顧客とのやり取りは来店前の電話での通話が主体である。インスタント・メッセンジャー(IM)の利用を勧めた時もあったが敬遠されたため、電話がメインになっている。ただし若年層にはIMによるテキストでのやり取りの方が好まれ、自社の受注用サイトを作る計画もあったが、ノウハウもなく、投資に見合った利益が見込めないとの判断により、IMで十分という結論に達した。」 ⇒ W:ネット販売のノウハウがない

(8) 与件文の第九段落「豆腐丼は祖父の時代からB社でまかないとして食べてきたものである。「豆腐に旅をさせるな」といわれるように出来たての豆腐の風味が最も良く、豆腐と同じ水で炊き上げた新米との相性も合って毎年好評を得ていた。」 ⇒ S

(9) 与件文の第九段落「同市の年齢分布を踏まえると主婦層の顧客が少ないという課題を抱えつつ、移動販売は高齢層への販売を伸ばし続けていた。」 ⇒ W、S

(10) 与件文の第十段落「新型コロナウイルス感染症のまん延に伴い、以降、試食を自粛した。また、人的接触を避けるために、駐車場での販売から戸別販売への変更を希望したり、戸別訪問を断ったりする顧客が増えてきた。」 ⇒ T:新型コロナウイルス感染症の蔓延で人的接触ができず戸別販売が3割減った

(11) 与件文の第十段落「何とかもちこたえてきたものの、移動販売の売上は3割落ち込んだままである」 ⇒ W

(12) 与件文の第十段落「B社社長が全国に多数展開される豆腐ECサイトを調べたところ、多くのサイトで豆乳とにがりをセットにした商品が販売されていることを知り…。」 ⇒ T:ECサイトを利用した豆腐商品が既に多く販売されている

※2. 解答例(28〜30字/各30文字)⇒

①地元の大豆と地下水で作った高品質の豆腐。Y社との関係性。

②移動販売の売上減少。少ない主婦層顧客。ネット販売の技量不足。

③在宅ワークの浸透で自宅での食事にこだわりを持つ家庭が増加。

④感染症の蔓延で移動販売が制限。ネット販売は競争激化市場。

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