中小企業診断士二次試験事例2(平成30)問2

与件文(問題文)はこちら

第2問(配点25点)

B 社は今後、新規宿泊客を増加させたいと考えている。そこで、B 社のホームページや旅行サイトに B 社の建物の外観や館内設備に関する情報を掲載したが、反応がいまひとつであった。B 社はどのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか。今後のメインターゲット層を明確にして、100字以内で述べよ。

解答上の留意点

(1)「B 社はどのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか」⇒ 新規顧客向けに自社の情報

(2)「今後のメインターゲット層を明確にして

(3)「100字以内」 ⇒ 100字を超えてはいけないことに注意

解答の手順

※1. どのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか

(1) 与件文の第二段落「館内には大広間があり、その窓からは小ぶりだが和の風情がある苔(こけ)むした庭園を眺めることができる。大浴場はないため、各部屋に洋式トイレとバスを設置している。歴代の社長たちは皆、芸術や文化への造詣が深く、執筆や創作のために長期滞在する作家や芸術家を支援してきた。このため、館内の廊下や共用スペースには、歴代の社長たちが支援してきた芸術家による美術品が随所に配置され、全体として小規模な施設ながらも文化の香りに満ちた雰囲気である。この中には、海外でも名の知られた作家や芸術家もいる。」 ⇒ 館内の美術品をサイトで紹介する。

(2) 与件文の第六段落「歴史ある街並みに加え、こうした食べ物などは写真映えし、SNS 投稿に向く。そのため、ここ数年は和の風情を求めるインバウンド客が急増している(図参照)。」 ⇒ メインターゲット層

(3) 与件文の第九段落「 8 代目は事業承継したばかりで経営の先行きが不透明であるため、宿泊棟の改築などの大規模な投資は当面避けたいと考えている。既存客との関係を考えると、宿泊料金の値上げにも着手したくない。打てる手が限られる中、 8 代目が試しに従来の簡素な朝食を日本の朝を感じられる献立に切り替え、器にもこだわってみたところ、多くの宿泊客から喜びの声が聞かれた。こうした様子を目にした 8 代目は、経営刷新して営業を継続したいと考えるようになり、中小企業診断士にその方向性を相談した。」 ⇒ 従来の簡素な朝食を日本の朝を感じられる献立に切り替え、器にもこだわってみた

※2. 解答例(99/100文字)⇒ 和の風情を求めるインバウンド客をメインターゲットに、館内から見える苔むした庭園、館内に配置してある有名芸術家が制作した美術品、日本の朝を感じられる朝食と器を新たに掲載して和の風情を閲覧者に訴求する。

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